vol.39-④ 「自由」で解き明かす!part1
- 2022年07月11日
- 所長の学び
こんにちは。
vol.39では、イロハニトイロの正体を解き明かす試みをしています。
前回は「ケアとセラピー」という視点で、考えてみました。
今回は「自由」という視点で考えてみたいと思います。
イロハニトイロというところはトラブルだらけです。
たくさんの問題が発生します。
それはなぜだと思いますか?
それは、イロハニトイロというところが「自由」な場所だからなんです。
「イロハニトイロが自由な場所」と言ってしまうと、
何でもやっていい、何やっても許される、というような誤解を与えてしまうかもしれません。
ですので、より正確な表現としては
「ルールで縛らない」
という方が分かりやすいでしょう。
「ルールで縛らない環境」を「自由」と表現しています。
つまり、イロハニトイロというところがトラブルだらけなのは明確なルールがないからなんです。
ルールに縛られないからなんです。
もちろん、集団ですからある程度のルールがないと成り立ちません。
ここを誤解無く分かって頂きたいのは、
ルールをスタッフが作らない
そして
ルールは常に変化していくもの
ということであり、ルール無用の無法地帯ということでは決してありません。
自然とルールができ、自然とルールが変わっていく。
それも、その場に居る人たちの力で。
あちゃーー、また話が堅苦しくなってしまいましたか。
イロハニトイロがいいと思って通い始めたのに嫌になって辞めたり、続けて来られなくなったりするのはなぜなのか。
一方で、人生を一変させ、より生きやすく幸福になる人がいるのはなぜなのか?
その要素の一つとしてこの「自由」が大きく関係していると考えています。
あなたはいかがでしょうか?
ご自身のこれまでを振り返ってみて、「自由に生きてきた」という実感はあるでしょうか?
どちらかというと不自由さを感じて生きてきたのではいないでしょうか?
行きたくない学校に行かされ、
やりたくない宿題をさせられ、
やりたくない部活と朝練をやらされ、
先輩や先生の言うことをきかないと怒られる。
そして、したくもない就職活動もさせられている。
家庭では親の言うとおりにしないと叱られちゃう、
学校では先生の言うとおりに、
職場では上司の言うとおりに、
もう不自由なことだらけ。
「あーーーー!自由になりたい!」
そんなふうに感じたことはなかったでしょうか?
でも、本当に私たちは不自由だったんでしょうか?
もし不自由を自分で選んでいたとしたら?
「自由」よりも「不自由」な方がラクだったからそちらを自分で選んでいたとしたら?
今、一人暮らしをされている方がこのブログを読んでいらっしゃるのなら、
「あれ?今の私は自由なはず。なのになんか前より生きづらい・・・。」みたいなことを感じていませんか?
「自由」を求めていたのに「自由」になるとなんか苦しい。
おぉ!ここにこそ、イロハニトイロの正体を解き明かすヒントがあるようです!
だからイロハは
「楽しい」「幸せ」「嬉しい」
と
「辛い」「苦しい」「逃げ出したい」
を行き来させられてしまうんです。
次回その「自由」の裏にある苦しさと、本当の自由について迫ってみたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
イロハニトイロ所長
金村栄治